2022年02月24日

2022年2月17日、JELFも賛同していた『やんばるの森を真の世界遺産へ』NGO共同書簡が提出されました!

 2022年2月17日、JELFも賛同していたNGOによる世界⾃然遺産に登録されたやんばるの森(沖縄島北部)の現状と⽇本政府の対応への懸念を⽰した共同書簡『やんばるを真の世界遺産に』が、ユネスコ世界遺産センターと国際⾃然保護連合(IUCN)に送付されました。

 この取り組みの詳細は、以下のリンクをご参照下さい。
 http://okinawaejp.blogspot.com/2022/02/civic-groups-send-letter-to-unesco.html

 以下、この取り組みを取りまとめてくださったOkinawa Environmental Justice Projectからのプレスリリースを転載します。
 実際に提出した書簡、賛同団体一覧については、このページ下記に掲載のPDFファイルでご確認ください。

<Okinawa Environmental Justice Projectより転載>
 

2022 年 2 ⽉ 17 ⽇

PRESS RELEASE
やんばるの森を真の世界遺産へ
市⺠社会からの書簡送付と World Heritage Watch との協⼒体制

 2022 年 2 ⽉ 17 ⽇、市⺠社会の 30 団体は、昨年 7 ⽉に世界⾃然遺産に登録されたやんばるの森(沖縄島北部)の現状と⽇本政府の対応への懸念を⽰した書簡を、ユネスコ世界遺産センターと国際⾃然保護連合(IUCN)に送付した。また国際市⺠社会において世界遺産の監視に影響⼒をもつ World Heritage Watch(WHW)と協⼒し、やんばるの森を「真の世界遺産」にしていく新たな取り組みを始めている。

 私たち市⺠社会のメンバーは 2021 年 7 ⽉のやんばるの森のユネスコ世界⾃然遺産登録を複雑な思いで迎えた。やんばるの森の世界遺産登録は市⺠社会の⻑年の願いであり、そのための取り組みを国内外で⾏なってきた。しかし、やんばるの森は様々な問題を抱えたまま、その中でも特に北部訓練場における訓練や世界遺産地内のもと北部訓練場地、「返還地」での⽶軍廃棄物の問題が解決されないままの登録であった。また⽶軍廃棄物の問題を訴える宮城秋乃さんが⾃宅起訴され⼈権問題へとも発展している。やんばるの森の現状は国際社会が創り上げてきたユネスコ世界遺産制度を形骸化するものである。

 ⼀⽅、やんばるの森が世界⾃然遺産に登録されたことで、やんばるの森とその周辺に住む⼈々の暮らしを守るための国際的取り組みがより可能になったことは確かである。今回の書簡の送付、WHW との協⼒体制は、やんばるの森を「真の世界遺産」にするため、そしてユネスコ 世界遺産制度を形骸化させないための取り組みである。

 世界遺産センターと IUCN へ送付した書簡は、世界遺産登録後の環境省や防衛省との要請交渉や意⾒交換、また沖縄県との意⾒交換をもとに作成された。⽶軍の⾶⾏訓練による世界遺産地やその周辺に⽣息する⽣物への影響のモニタリングが⾏われていないこと、跡地の⽶軍廃棄物処理の明確な計画が⽰されていないこと、⽇⽶政府の「合意書」全⽂がきちんと公開されていないこと等を報告している。 WHW との協⼒体制としては、まず 2022 年2 ⽉ 21~23 ⽇に WHW 主催の UNESCO-NGO Forum において、やんばるの森の問題を議論する機会を設定してもらっている。その後、WHW 報告書への参加、⽇⽶政府への働きかけへと繋げていく予定である。

連絡先
Okinawa Environmental Justice Project 代表:吉川秀樹
Email: yhidekiy@gmail.com 携帯:080-8554-9718

 

琉球放送ニュースのリンク→ https://www.youtube.com/watch?v=RARVWX642bI&t=60s