2017年8月25日(金)、愛知県弁護士会に所属する8名のJELF会員は、愛知県弁護士会の公害環境委員会による、愛知県東浦町で計画されているメガソーラー(大規模太陽光発電施設)の建設予定地視察に参加しました。
この施設は、約3万平方メートルの面積の開発が予定されており、予定発電出力は800kWとされています。
計画では、住宅地に隣接する里山が切り取られます。とても広範な面積の自然が失われることとなり、地域住民の住環境や里山に住む生き物たちの生息地の破壊が懸念されています。
私たちは、この計画に懸念する地域の皆さんに、計画予定地となる場所や隣接するため池、水田などを案内いただきました。近くにはオオタカが棲む森があり、とても美しく豊かな里山が残っていました。
実際にこのメガソーラー発電の計画予定地に足を運んでみて、本来ならば『持続可能な』エネルギーとして発展し、技術開発が進められている太陽光発電であるはずなのに、貴重な自然や里山を破壊する計画になっていることがいかに本末転倒なことかを痛感しました。
また、約1時間の視察を終えた後、視察に参加した8名の弁護士は約50名の地域住民の皆さんと意見交換会も行いました。
大規模な太陽光発電施設の建設計画は、今、全国各地で、地域住民の人達から森林伐採、 里山の破壊などの懸念が表明されています。
私たちも、地域の皆さんの懸念を真摯に受け止め、弁護士に出来ることを各地の会員と連携を取りながら進めて行きたいと思っています。
皆様からのご相談をお待ちしています。
(文責:吉浦勝正、愛知県弁護士会)
今回視察した計画については、愛知県東浦町『卯ノ里・東ヶ丘☆里山保護アクション』のサイトに詳しいものが掲載されています。 https://unosato.wixsite.com/higashigaoka